アニメラブ
「てか、好きな奴…いんの?」
「え!?」
「アニメの世界じゃなくて…現実に」
「い、いない…」
現実なんて、
楽しくてドキドキしてワクワクするような恋なんてできない
付き合っても別れたり、嫌いになったり
アニメの世界はそんなのない
好きで好きで、相手も私を見てくれてる
楽しくてドキドキしてワクワクする
「やっぱり私はアニメの世界が好きだなあ」
「恋したことないの?」
「…あ、ある」
「いつ?」
「小学生のとき、爽やかな男の子で…」
「へえ」
七瀬くん、なんか不機嫌!?
「でも、本当はクラスの女の子に順位つけてて、可愛い子にしか愛想よくしない…偽爽やか男子だったんだ」
「へえ…」
「私、よく考えたらその子と話したことなくて…なんか、現実の男の子にガッカリして」
「ふーん」
「でも、姫島くんは違うよ!!カッコよくて誰にでも優しくて…」
あれ、私語りすぎた?