彼女は嘘に隠れている

「昨日あんな大声で愚痴ってたな、聖人君子さん」

やっぱり大声で愚痴らなければ良かった。

後悔しても遅い。

「だから何?脅迫でもするつもり?」

「すげーな、帝にそこまで言えんだ」

「すごーい!!」

二人が感心するが、嬉しくない。


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