彼女は嘘に隠れている

「条件がある」

「内容は、何?」

「俺のモノになれ」

はぁ?!

意味わかんない。

「嫌ならいいんだぜ」

ゆっくりとまるで呪縛のように…。

「これ、公表してやるよ」

っ!!

困る、どうして…。

どうして、私なの?

恐くて足が震える。

声がうまく出せない。

恐怖、怖い誰か…。

助けを呼びたくても、

誰もいない。

頬を伝う涙。

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