ヴァイブ
デート
…がちゃ…

ゆっくりと、玄関のドアノブを回しながら、ドアを引いた。


琴子と別れた後、戸惑った物の

玲二の家に帰って来た。


玄関を見ると、玲二の靴はない。

その代わりに、響と女物のサンダルがキレイに並んでいた。

…響、女でも連れ込んでるのか?

…アイツの言ってた事って、何もアテにならないな。


そう思いながら、
リビングへと向かった。


リビングのドアを開けると、ソファーに誰か座ってる。


物音に気付いて、その人が振り返った。

「…っあ…七海ちゃん…?だったよね??」


言いながら、腰を上げたのは

会いたくない相手…

真帆だった。



「何であんたがいるの?
響とSexする為?」

冷たく言う。

「あのっ…違くてっ…
響が飲み過ぎたみたいで…
具合悪いって言うし、心配だし、家まで運んでって言うから来たの。」

「ふ~ん。
っで?その響は?」

「今、寝てる。」

「じゃあ帰れば?」

「うん…でもっ…
玲二さんもいないし…七海ちゃんもいなかったから…」


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