ヴァイブ
ウォーター
玲二が出て行ってから

ボッーとしながら、ソファーに座り込んでいた。


何を考えてる…と言ったら

玲二の事だ。



Sexでの快感を求め続けての

玲二との再会…


六年振りに会えたのは…

偶然…と言うか、一枚の名刺を見て
あの時の人ならイイナ。
その強い想いで、訪ねた店にいたのは

紛れもなく、玲二で…

Sexしない。の一言が納得出来なくて住み込んだ。


玲二は、

六年前の事を覚えてるから

ココに住む。と言った時もアッサリOKを出したの?

でも、何で?

覚えてるいるからって、同居に繋がる様な事なんて何ひとつとしてないんだ。


『変わり者』…

それしか思い付かない。



…ガタンガタン

玄関の方から物音がした。


玲二?
もう帰って来たの?
出て行ってからまだ…一時間…二時間ぐらいしか経ってないのに…

玲二が帰ってきたと思うと

胸がくすぐられる様だった。


…がちゃ

ドアが開く。

「おかえり。」

玲二だと思いこんでるから、姿を確認せずに出た言葉。


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