ヴァイブ
夢の中
……春の香り

草の緑色。

土の茶色。

ぬくい空気にまだ少し冷たい風。

中2、14歳。

その中で、私は太一に好きと言われた。

私も好き…

だから、好きと言ってくれて嬉しかった。

両想いになって、恋人で

私の彼氏。

爽やかな笑顔で、誰にでも優しい。

女子からの人気もスゴかった。

一年の時のバレンタインのチョコの数。

30…40…??

そんなに、いっぱいいた女の子達の中から

太一は私を選んでくれた。

自慢…だった。



「平岡さん…。」

太一は付き合う前は、名字で私の事を呼んでた。

私は

「太一君。」

みんなそう呼んでた。


付き合ってから、すぐに

「七海。」と「太一。」

そう呼ぼうと二人で決めた。

慣れない呼び方に照れながらも

太一の彼女である事を回りにアピールしてた。

人気者の太一を他の人には取られない様に。


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