ヴァイブ
「ところで、玲二とSexしたの?」

玲二を仕事に送り出した後
テレビを見てる私に響は唐突に聞いてきた。

「何で?」

「だって、付き合ってるんだろ?」

「まぁ…一応…」

「俺、玲二って女作らないってか興味すらないと思ってたからさ。結構ビックリしながら二人を見てるんだけど。」

「女に興味ないって事は有り得ないしょ?」

「あり得そうだったよ!七海が現れるまでは。

前に話したけどさ、玲二を狙う女はいっぱいいるけど
実際に落とせた女を知らないからさ。

どうやって、玲二を落としたの?」

「知らない。」

「玲二は、七海みたいのがタイプだったのかぁ。」

「知らないってば。
ってか、今日は休みなんでしょ?
遊びに行かないの?」

「行くよ。真帆を待ってるの。」

「ふ~ん。」



…真帆。

嫌いな名前だったけど、

平和な日常で、真帆に対する嫌悪感は薄れていた。



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