ヴァイブ
週明け早々に、
響は地元へと帰っていった。

2、3日は玲二と二人での生活。

「新婚さんみたいだな。」

って玲二は、楽しげに言ってた。


だけど、その真意がよくわからない。

玲二って、一体…何を考えているんだろう…?




「七海。今日、休みでしょ?十時頃に起こして。ドライブしよ。」

仕事から帰って来て、寝てる私に抱き付きながら、玲二が言う。

玲二がベッドに入る時、私はかなりの眠気はあるものの
高い確率で目が覚める。

「どこ行くの?」

「明日、決める。」

「だから、決めてから言えよ。」

「目を覚めしてから決める。」


…玲二の声が子守歌の様に、私はまた眠りに落ちる。


この心地よさは、

少しだけ母を思い出させた――


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