ヴァイブ
「七海。見たい動物いる?」
「…ふれあいコーナーに行きたい。」
「ふれあいコーナー?
あぁ…。小動物を触れる所ね。
ん~っと、どこだ?」
玲二は、動物園マップを両手で広げて
「あった。こっちだな。」
場所を確認してから、また私の手を握った。
玲二は、二人で歩く時…絶対に手を繋ぐ。
…イヤじゃない。
むしろ…
ふれあいコーナーに着くと、いくつかの小屋に区切られて
触れる動物が何種類か紹介されていた。
私はすぐにウサギの小屋を選んで入る。
ピョンピョン跳ねてたり、顔洗ったり、体を丸めて眠そうな目をしてたり。
久しぶりに見るウサギが飼っていたウサギとかぶって懐かしく思えた。
近くにいたウサギの側にしゃがんで、おでこにそっと触れて撫でると気持ちよさそうに目をつぶってる。
「ウチさ、昔ウサギ飼ってたんだ。」
「へぇ…。」
あいづちをうちながら玲二もしゃがむ。
「お母さんが名前つけたんだよな。
ハイロって…」
「ハイロ…?」
「うん。灰色のウサギだったからハイロ。」
「見たまんまじゃん。」
「うん。名付けのセンスないよな…」
「…ふれあいコーナーに行きたい。」
「ふれあいコーナー?
あぁ…。小動物を触れる所ね。
ん~っと、どこだ?」
玲二は、動物園マップを両手で広げて
「あった。こっちだな。」
場所を確認してから、また私の手を握った。
玲二は、二人で歩く時…絶対に手を繋ぐ。
…イヤじゃない。
むしろ…
ふれあいコーナーに着くと、いくつかの小屋に区切られて
触れる動物が何種類か紹介されていた。
私はすぐにウサギの小屋を選んで入る。
ピョンピョン跳ねてたり、顔洗ったり、体を丸めて眠そうな目をしてたり。
久しぶりに見るウサギが飼っていたウサギとかぶって懐かしく思えた。
近くにいたウサギの側にしゃがんで、おでこにそっと触れて撫でると気持ちよさそうに目をつぶってる。
「ウチさ、昔ウサギ飼ってたんだ。」
「へぇ…。」
あいづちをうちながら玲二もしゃがむ。
「お母さんが名前つけたんだよな。
ハイロって…」
「ハイロ…?」
「うん。灰色のウサギだったからハイロ。」
「見たまんまじゃん。」
「うん。名付けのセンスないよな…」