ヴァイブ

「わかんないって何だよ！？てめぇが最近まで付き合ってたタケシだよ！！ユリの彼氏だったのを寝取っただろうが！！」

女の言葉に、少しだけ回想させて思い出す。

「あ～。あの男ね。別に寝取った覚えないし、あっちから付き合ってって言ったくせに自分から別れるって言った勝手な男だよ？」

「はっ！？タケシは、あんたに誘惑されて遊ばれたっつてんだよ！！」

「知らないよ。誘惑した覚えもないけど？」

「しただろうが！家に連れてったら、すぐに足広げたって言ってたぞ！！」

「付き合ってたんだから、Ｓｅｘぐらいするでしょ？何が悪いの？」


淡々と答える私に、その女は言葉を詰まらせた。

「琴子！！この女、ぶっ殺していい！？」

次の言葉が出て来ないから、その女は“琴子”に話しを振る様にして助けを求めた。