ヴァイブ
…矛盾してる。

わかってる。


それでも、

『一緒にいたい。』

と思う心がぬるま湯につかってるかの様に

『気持ちいい』んだ。





真っ赤な夕日が、動物園の中をキレイに染める。

ひとしきり園内の中を見て回った後、
家へと帰る。


マンションのエレベーターに乗った時、玲二がボソッと呟く。

「今日は店、少し遅刻して行こうかな?」

「えっ?なんっ…」

私の言葉は、玲二の唇で遮られた。

「…っんん…」

驚いて、目を丸くしてしまったけど

玲二の手が私の頬に触れて

私は目を閉じる。


玲二の唇が離れて、またゆっくりと私の唇に寄せる。

玲二の舌が私の舌に絡まった時

「…っんぁ…」

甘い吐息がエレベーターの中に響く。

その声に欲情したのか、玲二は私を壁まで詰め寄らせて
玲二の両肘が私の耳に軽く触れる。

唇を離してから、おでことおでこをくっつけて

「七海とSexしたくなってきた。」

囁く。


< 160 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop