ヴァイブ
お母さん
小さい頃から

「七海ちゃんは、ママ似ね。
大きくなったらキレイなお姉さんになるわね。」

そう言われた。

実際、その通りで
ひとつ誕生日を迎える度に

お母さんに似ていった。

母の母。
つまりは、おばぁちゃんが

「七海はお母さんの小さい頃にそっくりだね。」

そう言って、母の幼い頃の写真を見せてくれた。

ホントに生き写しかと思う程にそっくりで…

嬉しかった。

だって、大好きな母に似てるんだもの。

私も大きくなったら、母みたいなお母さんになるのが夢だって、
小学校の卒業文集にも書いていた。

母は、私の憧れ。

尊敬してた。

本当に大好きだった。


大好きだったんだよ?

なのに、どうして―――?


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