ヴァイブ
ただの独占欲だった。

独占欲で縛り付けた結果―――

母は、別の男へ…


もっと、母を信じて外へ出してあげれば良かった。

そんな事を思っても…後の祭りで。


私が…母と別の男とのSexを見たあの日。

私が、帰って来ない理由を父が母に聞く。

母も嘘をつけば良かったのに…

事実を話してしまったんだ。


その話しを聞いた父は、

嫉妬狂って暴れたワケでもなく

呆然として、目の前が真っ白になった。

泣きながら―

「辛かった。ごめんなさい。」

と言い続ける母を

余計に追いつめる事は出来なかった。


「七海を連れて出て行きます。」

涙を流しながら母は言ったけれど

「七海を連れて行く事は許さない。
一人で出て行け。」

と、私をどちらが引き取るか口論になったらしいけど

浮気をしたのは母だ。

ガンとして私の事を譲らないと父は言う。

母のふしだらな行為を逆手に取って

私は父に引き取られ事になる。


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