ヴァイブ
「でも…
じゃあ、何で?

私は、玲二とのSexが気持ちいいから、溺れたんだと思ってた。

求めてたのが快感じゃないとしても
おかしいよ。

じゃあ、あの日…

私は、何に快感を覚えてたの?」


「七海。これは俺の推測。」


まだ、頭の中がごちゃごちゃな私に玲二は続けた。


「あの日、Sexはしてないけれど

泣きながら震える七海をなだめながら

一緒には寝たよ。

七海は、ずっと俺にしがみつく様に抱き付いていた。

しばらくしたら泣き疲れたのか寝てしまったんだよ。」

「…。」

気付いたら、Sexしてた…ハズ…

「七海。
気持ちいいのは、Sexだけじゃないよ?」

「えっ?」

「他にも色々あるよ。」

「なに…?」

「七海が俺を想う気持ちとか。」

「…?」

「だから…

あの日、七海はSexして気持ちいいと思ったわけじゃなくて

俺のぬくもりに安心した心が
男の俺と寝た事で
Sexをした。と言う事に結びつけたんじゃないか…

…と…思う。」


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