ヴァイブ
琴子が、私を構う事で羨ましがる女達が私に近付く。

琴子は、いわゆる“不良グループ”の“リーダー”で、
喧嘩は負けた事がない。男にさえ体ひとつで立ち向かう威勢のイイ女。

三年生もが、二年の琴子に一目置く存在だった。

そんな琴子と仲がイイと思ってる女達が私に近付く。

私に近づく事で、琴子と仲良くなりたいと考えたからだ。


拒みはしなかった。

男探しのいいツテが出来るから。


だから、適当に仲良くはした。

休みの日は、流行りの服に身を包み、
合コンに向かう。

色んな男と知り合う。

色んな男とSexする。

だけど、見つからない。

あの時の快感は…


そんな状況を見て、
琴子は私に聞いた。

「七海は、Sexを求める事で何を探してるの?」


「快感。」

即答だった。


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