ヴァイブ
七海
『Sexに愛なんかいらない』

『めんどくさいから』

そう言って

愛する事も、恋する事も難くなくに拒否してた。


求めるモノと全く違う男達には、

ひとつの情も生まれなかった。



けれど、全ての真実を把握出来た私は

それまで高かった壁も
果てしなく分厚い氷も

みるみるなくなっていく

それは、不思議としか言い様がなかった。


そのきっかけを作ったのは、

紛れもなく玲二…


中2のあの日。
玲二と出会えて良かった。

再会したあの日。
玲二を見つけれて良かった。


玲二がいなければ、
きっと私は今でも…

見つからない答えを探し続けていただけだ。



それと…やっぱり、琴子の存在の大きさ。

琴子とも、また、出会えて良かった。

生意気な私にイヤになるぐらいちょっかいかけてくれて…

口には出さないけど、琴子には本当に感謝してるんだ。



< 207 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop