ヴァイブ
―――その数日後、その人が学校を訪ねて来て、

琴子に改めて礼を言ってた。

りぃちゃんは、親の話しを信じてる様で

「しあわせなたびになってますように。」

毎日、そう祈ってる。と聞いた。


それを聞いて、琴子は安心した様だ。

自分の思う様に言ったものの
自分の自己満足で、りぃちゃんが傷ついてはいないかって
気にしていたからだ。



そんな事があったから、
琴子がペットショップで働くと聞いた時、
琴子を囲むヤツらは、
まじで!?
と驚くヤツもいたらしいけど

私は、合ってるじゃん。

そう思った。


でも、素直に
「就職おめでとう。」
と言うのも照れくさかったから

「犬や猫達と喧嘩すんなよ。」

皮肉っぽく言ったら、

「しねーよ。バーカ。めっちゃ可愛がってやるよ。」

笑ってた。

< 27 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop