ヴァイブ
その日も、女探しの為、街の中をウロウロしてた。

いい加減、ナンパも飽きた。
でも、ぐっすりと寝るには、女は必要…

はぁ。ため息を出しながら歩いていると

「ねぇ!君!」

俺の後ろから声がする。

「ねぇ!」

ん?俺に言ってんのか?

「お~い!そこの背が高くて白のニット帽の君!」

背が高い…
白のニット帽…

俺の事じゃん。
俺は後ろを振り向く。

俺を呼んでたのは、俺よりも少しだけ背が高くて、
優しそうな目が印象的な大人っぽい人。

ってか大人か。

推定…28くらいか??

「何?」

俺はめんどくさそうに答える。


「君さ、最近この辺をよくうろついてしょ?」

「だから何?」

「ヒマなの?」

「だったら?」

「俺の店で働かない?」

「はっ?」

「あ~でも、君、昼間仕事してるか…
週末だけとかでもどう?」


俺は、
何かの新しい詐欺に引っかけられるのか
又は、変なもんでも売りつけられるのか…

疑いながら、ソイツを見た。
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