ヴァイブ
「いや!俺の勘はよく当たる!」

ちっ、と舌打ちを打って、
俺は男の後についていく。


デッカいマンションの一室が
その男の家だった。

「部屋は余ってるんだ。好きな所を使えよ。店は、ここから近いから。」


俺は、玄関に近い部屋を選んだ。

荷物なんてもんはなくて、
男から布団一式だけ渡された。

「アホみたいに汚さなきゃ好きにしていいよ。店の方は、来週オープンだから。よろしく。」

あぁ。と頷いてから与えられた布団の上に寝転がる。


言われるままついてきたけど、
ホントにいいのだろうか?

考えても、解決するわけじゃないし

めんどくさいから何も考えない事にした。

けれど、大事な事に気付く。

性欲を吐き出さないと、ぐっすりは眠れないじゃん。

この部屋に女を連れ込むか…

さすがに、それは怒られるか…

いや、好きにしていいって言ったし…


どうしよ…う…


考えてるうちに、瞼が重くなってて
知らない内に眠ってしまったらしい。

…女なしで。


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