ヴァイブ
朝になってから驚いた。

Sexしたからぐっすり寝れていたなんて、

ただのまやかしだったのか…?


やっぱり、考えてもわかんないから、

フワフワの布団の中で、
もう一度眠りについた。







「それから、すっかりとここに居着いたってワケ。
店の方も、毎日出てるし。
最初は、要領とかもサッパリわからなかったけど、前の仕事が営業だったから、営業スマイルには自信あったしね。
覚えたら結構楽しくてさ、
玲二に拾われてマジで感謝してる。」

響は、イキイキしながら話す。


フト琴子を見ると、テーブルにもたれて寝ていた。


昼間仕事して来てるから、そりゃ眠いよな…


響もそれに気付いて、タオルケットを琴子にかけてくれた。

「ありがとう。」

琴子の代わりに礼を言う。



どこまで、響の話に足を踏み入れていいのかわからなかったけど

「家には連絡とかしてるの?」

気になる事を聞いた。

「いや。してない。」

響は、寂しげに目を伏せる。


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