ヴァイブ
ホテルを出て、また街の中を歩く。

終電なんかもうない。

漫画喫茶で、時間潰しだな。

いつものパターンだ。


『軽い女』

確かに、誘いに乗った男にはすぐに足を開く。
端からみれば、
ただの『軽い女』
『ヤリマン』…
そう言われても仕方ない。

だけど、女だって性欲はある。

満たそうとして、何が悪いの?

少なくとも、自分がイク事しか考えてない男には言われたくない言葉だ。


Sexは好き。

だけど、満足できなければ、満たしてくれる人が見つかるまで、探す。


私を、満たしてくれた人は、
今まで、ただ一人。

しかも、初体験の時だ。

『初めて』は、死ぬ程痛い…

その一般論を覆す様に、

初めてのSexは、気持ちがヨカッタ。

だから、私は溺れた。

溺れたけれど、初めてした時以来、イッた事はない。

また、満たされたくて、私はどうにか、もう一度その人とシタイと思った。

だけど、見つけ様がない。

だって、その人の名前しか知らない。

顔は今でも、ハッキリと覚えているけれど…


私の初体験は、
14の時だ。
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