ヴァイブ
「楽しみにしてるわ。」

響は、そういい残して自分の部屋に戻って行った。

私は…

リビングでずっとタカミ レイジの帰りを待つ。

待ってる間、

ついウトウトして
ソファーにもたれて寝てしまった。






………フワフワしてる。


………ぬくぬくと暖かい。


あれ?
私は、何をしてるんだ?


うっすらと目を開ける。

…明るい…。

カーテンが薄いせいか、朝日で部屋を見渡せた。

………?

私の部屋じゃない。

……………。

あ~!そうだ。

タカミ レイジを待ってる間に寝っ…

寝る前の事を思い出しながら何気なく、寝返りをうつと


「タカミ レイジ!!」

起き上がりながら叫ぶ私の声に

「ん~?なんだ?七海。
俺は、今寝たばっかりなんだから、お前ももう少し寝てなさい。」

目をこすりながら、私を見た。


っつか、何その命令口調?


でも、何で?

イヤじゃない。


「いやいや。
ってか、何で?」

「ん~何が?」

明らかに、眠たそうなタカミ レイジ。


「何で、私はココでタカミ レイジと寝てるの?」

「だって、七海ってばソファーでねてるから、俺のベッドに運んだしょ~。」


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