ヴァイブ
長年、片思いしてようやく結ばれたという相手でもなく、
憧れの先輩でもなく、

家の中で、事件が起きて、
行くあてもなく飛び出して、
行き着いた街で会った年上の男の人…

おかしな事に、
家の中で起こった事件は…思い出せない。

覚えているのは、気付くと、その男にされるがままにSexしてた。

未熟な身体で受け入れるのは、
痛みを伴う行為なんだろうけど、
何故か抵抗もせずに受け入れいた。

そして、
天にも上る様な、変な気持ち…

なのに、気持ちいいと思うのは

私の身体がどうかしてるんだ。

…そう思った。


その男の人は、Sexが終わった後、ずっと抱きしめてくれて、
私は眠りについて…

気付くと、朝。

私は、駅まで送ってもらってから名前を聞いた。

すると、男は答えた。


「高見 玲二(タカミ レイジ)」

私は、胸にその名を刻んだ。

電車に乗って、怒られるの覚悟で家に帰ると、

両親揃って、私に抱き付いて、泣きながら

「ヨカッタ。無事でヨカッタ。ごめん…」

私に謝る。


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