ヴァイブ
「お~!旨そう!いただきます!」
テーブルの上に並べておいた、希望通りの朝ご飯を見てか
タカミ レイジは、嬉しそうな声を上げた。
私も、リビングへ出ると自分で茶碗にご飯をよそってる。
「ところで響は?」
イスに座ってから、私に聞いた。
「…どっか行った。」
響は、昼ドラを見てる時に起きてきて
いそいそと身支度を整えて出て行った。
「いってきます。」
と言った言葉も
「うん。」
で済まして、見送って、目的地も聞かなかった。
知る気もないし。
「あ~。真帆(マホ)と出掛けるって言ってたな。」
味噌汁のお椀に口をつけながら、
思い出す様に言う。
マホ…?
彼女か?
やっぱり、響の話してた事って全部、嘘なのか?
今でも、傷を背負ってるみたいな口振りだったけど。
「真帆ってのは、ウチの店によく来てくれるお客さんなんだけど、
どうも響に、かなりマジで惚れちゃったみたいなんだよな~。」
「客…?」
「そう。この子もなかなか可愛いんだけど響はあんまりしっくり来てないみたいなんだよね。」
「だったら、何で一緒に出掛けたりしてるの?」
「よく来てくれてるから、単にお礼みたいなもんだろ。」
テーブルの上に並べておいた、希望通りの朝ご飯を見てか
タカミ レイジは、嬉しそうな声を上げた。
私も、リビングへ出ると自分で茶碗にご飯をよそってる。
「ところで響は?」
イスに座ってから、私に聞いた。
「…どっか行った。」
響は、昼ドラを見てる時に起きてきて
いそいそと身支度を整えて出て行った。
「いってきます。」
と言った言葉も
「うん。」
で済まして、見送って、目的地も聞かなかった。
知る気もないし。
「あ~。真帆(マホ)と出掛けるって言ってたな。」
味噌汁のお椀に口をつけながら、
思い出す様に言う。
マホ…?
彼女か?
やっぱり、響の話してた事って全部、嘘なのか?
今でも、傷を背負ってるみたいな口振りだったけど。
「真帆ってのは、ウチの店によく来てくれるお客さんなんだけど、
どうも響に、かなりマジで惚れちゃったみたいなんだよな~。」
「客…?」
「そう。この子もなかなか可愛いんだけど響はあんまりしっくり来てないみたいなんだよね。」
「だったら、何で一緒に出掛けたりしてるの?」
「よく来てくれてるから、単にお礼みたいなもんだろ。」