ヴァイブ
「でも、何でBerry?知り合いでもいるの?」

「いや、いない。」

「じゃあ、何で?」

「下の張り紙を見たから。」

「張り紙?
…っあぁ。掲示板のね。それ見て行ったの?」

「うん。」

「今?」

「うん。」

「営業中だっただろ?」

「うん。客いた。」

「なのに、面接したの?」

「面接って程でもねぇよ。名前さえ聞かれてないし。明日来てくれとしか言われてない。」

「そうか…」

玲二は、何かを考えてる様に見えた。

「れっ…」

呼ぼうとすると

「ってか、七海って無謀と言うか度胸あるね~。」

聞き耳を立てていたのか響が話しに割り込んできた。

「何で?」

聞くと

「だって、普通はイキナリは行かないだろ。せめて、連絡の一本はしてから行くよ?」

「…Berryのママらしき人も同じ事言ってた。」

「だろ?」

「でも、明日来いって言ってたし、いいんじゃないの?」

「それも、そうだけどな。」


「響~!」

ボックスの方から響を呼ぶ女の声。

「は~い!」

その声の元に行く。

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