ヴァイブ
Berry
目を覚ましたのは、
昼の二時過ぎ。


玲二は、まだ寝てたから一人でのそのそと起き始めた。


一緒に暮らすって事は、やっぱ食事ぐらい作らないとダメか?


ただ、いるだけの図々しい女にはなりたくない。


生活費も払おう。

いくらだ?


…とりあえずと、冷蔵庫を物色しながら、ご飯の支度を始める。


料理は…母のを見よう見まねで、
母の隣に立ってよくやっていた。

得意ってわけでもないけど、
いつ一人暮らし初めても困らない程度には出来る。


と言うか…

母が出てから、毎日ご飯は自分で作っていた。


父とは、時間のすれ違いだったし…

既に、一人暮らしみたいなもんだったか。



チキンライスに、半熟卵を乗っけて

オムライス。


めっちゃ旨そうじゃん。

それに、いい匂い。


…その匂いに釣られてか

玲二と響がキッチンへとやって来た。

「何かめっちゃいい匂い~。」

まだ、目がしょぼしょぼしてる玲二が言う。


「ぅおっ!旨そう!」

寝起きがいいのか、とっくに起きてたのか…テンション高めな響が言う。


「二人共、起きたんだ。ご飯食べよ。」


半熟卵の上に、ケチャップを波を打つ様に飾る。


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