バカモンのスゝメ【短編】
どうでもいい時間
懐に薄汚れた財布を突っ込んでこ汚ない部屋を出ると日差しがやけにまぶしく感じられた。
「うおぉ……光量が多いよう」
「お前の部屋、電気つけててもなんか暗く感じるのはなんでなんだ?」
「それはお前の気のせいだ。俺には光溢れる楽園に見えるがな」
「あんなゴミだらけの汚部屋が楽園でたまるか」
どこの店に行く?などという会話などもなく連れだって同じ店を目指して歩く。
どうせ一番近所のいつものファミレスの『サイデスカ』に行くに決まっているからだ。
金欠という持病をもつ二人はドリンクバーのある店をこよなく愛していた。
「うおぉ……光量が多いよう」
「お前の部屋、電気つけててもなんか暗く感じるのはなんでなんだ?」
「それはお前の気のせいだ。俺には光溢れる楽園に見えるがな」
「あんなゴミだらけの汚部屋が楽園でたまるか」
どこの店に行く?などという会話などもなく連れだって同じ店を目指して歩く。
どうせ一番近所のいつものファミレスの『サイデスカ』に行くに決まっているからだ。
金欠という持病をもつ二人はドリンクバーのある店をこよなく愛していた。