倶楽部シェルター蝶
思い出してきた。
倶楽部シェルター蝶のママとエレベーターに乗った所で、気を失った。
由実ちゃんにそれを説明すると怒ったように言った。
「蝶のママは、一緒に乗ってないのよ。
おじさん一人で乗った所にガスよ。
それで気を失ったんだよ。
だいたいあんなスゴい防護服着てるからやばいと思ったんだよ。
蝶は昔からそういうの時々やってたから。
防護服取られて外にこのカッバ着て投げ出されたんだよ。
高級で丈夫な防護服が一番の目当てよ。
シェルターの鍵があればシェルターも取っちゃう気だったはずよ。
私が気づいて、抱きついて放射能防いだけど、どの程度浴びちゃったか分からないよ。
シェルターの鍵は大丈夫なの?」
俺は、多分と言った。
「多分ってなかったらおじさん死んじゃうよ。
私も寮に戻らないから死んじゃうよ。」
「君は、寮にもどれよ。」
「やだよ。
恥ずかしいしめんどくさいよ。
キャパ嬢私向いてないのよ。スナックとかのほうがいいよ。」