倶楽部シェルター蝶
倉庫の奥には扉が付いていて、何やら機械が動いていた。
発電機と水をどこからか引いているらしかったが俺には、さっぱりわからなかった。
俺は、ソファで今夜何を食べようか考えていたら、うとうとしていたらしい。
テレビが、いつの間にか点いていた。
間違えてスイッチを入れたと思い消そうとするとテレビに女の顔が映った
。
「こちら、倶楽部シェルター蝶です。」
和服姿の二十代後半くらいだろうか美人でボッテリした唇がなんとも色気のある女性だった。
「テレビの下の無線をとって下さらないかしら。」
俺は、慌てテレビの下を探った受話器が付いた昔の黒電話のような物があった。
受話器をとって、はいもしもし
と早口で答える。
かすかに雑音が入るが相手が答えた。
「もしもし倶楽部シェルター蝶のママで君子です。そちらは、シェルター番号何番かしら?」
「え?倶楽部ですか?シェルター番号ですか?」