キミがいなくなるその日まで





『誰か教えて』


私はそう言いながらハートの折り紙を空にかざした。すると紙が透けて何か違和感を感じた。


よく折り紙を見てみるとハートのまん中の折り目に文字らしきものが………

まさかと思いながら折り紙を崩してみるとその裏側にシンが書いたと思われる文を見つけた。


………なに?


慌てて表の赤色に戻し、私は深呼吸する。


まさかシンが私に宛てたもの?いや、でもいつ書いたのか分からないし。

そもそもこのハートの折り紙だって私にくれる予定のものか定かじゃない。


でも普通、折り紙に文字なんて書かないよね?

しかもそれをわざわざハートに折って見えないようにしておくなんて。


────ドクン、ドクン、ドクン。


どうしよう。私が見てもいいのかな?


暫く考えた後、私はゆっくりと折り紙を反対側にした。だってシンは意味のない事はしないから。

きっとこれにも何か意味があるはず。


そこに書かれていたのは間違いなくシンの文字。

折り目がついた文字はデコボコしていて読みづらいけど、確かにそれはシンが私宛てに書いたメッセージだった。



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