キミがいなくなるその日まで
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私が移植を受け入れた事はすぐに広まり中村さんをはじめ他の看護師や先生、それから患者さんまでもが私を応援してくれた。
『マイ、有り難う。これから大変だけど家族みんなで支えるから』
お母さんは勿論、泣きながら喜んでくれた。
と、言っても移植したから安心じゃなくて私はこれからも色々な問題と戦う事になる。
それでも…………
『提供者の子には感謝しないと。私はその女の子の分まで生きるって決めたから』
私、分かるの。
17歳って沢山やりたい事があるし色んな事に興味がある。
私は生まれた時から普通の人と違ってたくさんの事を我慢してきた。
だから焦ってしてしまった経験もあるし、もう出来ないかもって諦めてた事もある。
きっと提供者の女の子もしたかった事がいっぱいあったと思うんだ。全てを代わりにしてあげる事は出来ないかもしれない。
それでも私は見れなかった人の為にも沢山色々なものを見たい。
見せてあげたいって思ってる。