キミがいなくなるその日まで
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次の日、いつものように棚には折り紙が置いてあった。それは昨日言っていた茶色のクマ。
私は引き出しを開けて、小さな箱を取り出した。
そこにはシンがくれた鶴に猫、今日くれたクマを合わせると3つになる。それをまた引き出しにしまうと次の作業に取り掛かった。
『マイちゃんおはよう……あら、今日はどうしたの?』
中村さんが私を見るなり驚いた顔をした。
『友達が来るから…さ、』
机に置いた鏡を見ながら付けまつげを付けていた。病院にいる間は毎日スッピンだし化粧をしたのは久しぶり。
学校に行っている時は勿論毎日してたし、素顔で出歩くなんて考えられないって思ってた。
でも入院生活になってからは逆に化粧するのが面倒くさくて………ってかする気力が湧かないし。
『美人さんがもっと美人さんになっちゃうわね』
中村さんは微笑みながら、お世辞みたいな事を言った。
化粧が終わり鏡を見るとなんだか懐かしい顔に会ったような感覚がした。