Neverland

「お前さ、先生に注意されても起きないんだもんな。」

「あぁ、それならなんとなく気がついたよ。」

机で寝ていても眠りは浅い。先生に何か言われた事くらいは覚えていた。
それでも何故か寝てる間はどうでもよくなる。
まるで夢と現実の間にいるみたいだった。

「だからお前は達が悪いんだろ。また教務室に呼ばれるぞ、失礼しまーすって。」

「今月はまだ大丈夫だよ。だいたいさ、朝あんたに走らさせたから疲れたんでしょ?」

「間に合ったからいいじゃん。途中お前が足引っ張らなきゃ予鐘にも間に合ったのに。」

結局今朝は、雄の体力についていけずに途中で手を離してもらった。


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