崩壊家族
2回目の告白は、服部くんからだった。

もちろん、断りたくない。

断ったら、また帰らないといけない。

あの家に、あの生活に。

そして、あの家族と顔をあわせないといけない。

「もちろん、よ…。

洋介」

私の返事に、服部くん――洋介が微笑んだ。

「私も、洋介とやり直したい。

洋介と一緒にいたい。

洋介と……幸せになりたい」

「さゆり…」

「だから、もう1度つきあおう?

洋介」

「ああ、幸せにする」

そっと、私たちは唇を重ねた。
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