崩壊家族
すぐに警察がきてくれた。

「こちらです。

キッチンにいます」

私の指示で、警察は家の中に入った。

私は外で彼らを待っていた。

「取り押さえました」

すぐに警察が外に入る私に顔を出した。

私は家の中に入った。

そこには、無精ひげをはやした男が警察に取り押さえられていた。

「テメ、何すんだよ!

クソババア!」

バタバタと暴れながら、男が私に向かって叫んだ。

「この男、さっきからこの家の息子だと名乗っているのですが…?」

警察が困ったと言うように首を傾げながら私に聞いてきた。
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