崩壊家族
ヤだ、何で?

もしかして、またドロボー?

そう思いながら、私は家の中を覗いた。

この前みたいな変な音はない。

でも、油断禁物だ。

相手に気づかれた、って言う可能性もある。

私はそろりと、足を踏み入れた。

怪しいところは、今のところない。

そっと、リビングを覗いて見ると、
「さゆり…」

ああ、どうして今さらここにいるのだろう?

一体何しにきたの?

何でここにいるの?

「あなた…」
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