敬語で話そっ!
振り返るとそこには尚道くんが立っていた。
「傘ないんですよね?」
あまりの事にフリーズした私にあの人懐っこい笑顔で笑いかける。
「えっ…あっ…う…うん」
あー!!ちゃんと返事出来て無いよー!!
髪型変じゃない!?とかしとけばよかった…
私の頭は後悔と焦りと動揺と喜びとでごっちゃになってグルグルし始めた。
「ならこれ使ってください」
私の感情なんて知るわけも無く、尚道くんは傘を差し出してくれた。
「で…でも雨酷いから濡れちゃうよ。大丈夫なの?」
よし!今度はちゃんと話せた。
差し出された傘を受け取りながら私は頭上の顔を見上げた。
「大丈夫です。本当は一緒に帰りたいですが井出さんと俺の家は方向が逆なので…。なのでその傘は使ってください。」
そう言うと尚道くんは雨のなかを走って行った。
確か私と尚道くんは途中まで帰る方向は一緒だと伝える暇も無かった…
でもそれよりも、さっき尚道くん何て言ってた?
ホントウハ イッショニ カエリタイデスガ
確かにそう言った。
どういう事なんだろ…
「傘ないんですよね?」
あまりの事にフリーズした私にあの人懐っこい笑顔で笑いかける。
「えっ…あっ…う…うん」
あー!!ちゃんと返事出来て無いよー!!
髪型変じゃない!?とかしとけばよかった…
私の頭は後悔と焦りと動揺と喜びとでごっちゃになってグルグルし始めた。
「ならこれ使ってください」
私の感情なんて知るわけも無く、尚道くんは傘を差し出してくれた。
「で…でも雨酷いから濡れちゃうよ。大丈夫なの?」
よし!今度はちゃんと話せた。
差し出された傘を受け取りながら私は頭上の顔を見上げた。
「大丈夫です。本当は一緒に帰りたいですが井出さんと俺の家は方向が逆なので…。なのでその傘は使ってください。」
そう言うと尚道くんは雨のなかを走って行った。
確か私と尚道くんは途中まで帰る方向は一緒だと伝える暇も無かった…
でもそれよりも、さっき尚道くん何て言ってた?
ホントウハ イッショニ カエリタイデスガ
確かにそう言った。
どういう事なんだろ…