あたしとおれ

 写真もプリクラも全て燃やした。携帯のデータだって全て消した。

 思い出なんて、いらなかった。あるだけ辛くなる。

 でも、おれの頭から、おまえは消えなかった。声、しぐさ、表情。鮮明に覚えていた。

 忘れることのできない。

 でも、どうしてなんだろう。

 思い出すおまえの顔は、いつも泣きそうなんだ。

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