大好きな君へ言いたいこと。
― 1年前の9月
この頃から
あいつは…変わってしまった。
本当は
私が悪い。
あの夢と全く同じことが起きた1年前の夏。
あの告白は
嘘だって友達に聞いた。
けど…。
なんか嫌だったんだ。
だから……。
優輝を避け続けた。
でも
拓海に「仲直りしなよ?」って言われて
話しかけてみた。
でも
優輝との間には
ちょっとだけ固いけどすぐに入り込めそうな壁ができた気がていた。
9月頃には
優輝とも普通に接することがまた出来るようになってきた頃だった。
けど…。
また、私たちの間の壁を作るような出来事が起きた。
”今度こそホントに好きなんだ。”
また、信じようと思った。
けど…。
メールの随分下の方に
“バーカ!嘘だって(笑)”
と、あった。
また
裏切られたんだ…。
私はそう思った。
だから
“バカとはなんだよ!
絶対に優輝なんかと付き合わねーし!
大ッ嫌い!”
って送ってしまった。
その後、
このせいなのかはわからないけど
優輝は変わってしまった。
「優輝また新しい彼女できたらしいね…。」
優輝は最近、朝の待ち合わせにも来なくなった。
だから
朝も帰りも拓海と二人きりで帰っていた。
「うん…。優輝どうしたんだろう。」
親友なのに優輝…。
拓海にも話してないんだ。理由…。
もしかして……。
「優輝は私たちといるのが嫌なのかな?」
すると
拓海は「えっ!?」という表情をした後に言った。
「ただ、優輝がモテてるだけだよ。」
優輝がモテる?
ただのナルシストじゃなくて?
まぁ、キャーキャー言われてる…。
「優輝、変わったね…。」
「うん。前はずっと断ってばっかだったのにね。」
拓海は
遠くにある空を見ながら言った。
「うん。来るもの拒まずならしいね…。」
「え!?」
うん。
そーなるよね…。
私もはじめて聞いたときビックリした。
優輝はナルシだけど真面目だった。
それなのに…来るもの拒まずなんて……。
『どうしたんだろ?』って…。