大好きな君へ言いたいこと。


‐朝。

「おはよ♪」

私は
いつも通り学校に行って
優輝に「おはよう」って言えた。

不自然じゃなかったかな…?



‐放課

「優輝、ひとりぼっちだね。」

南が言う。
南は、優輝と拓海と同じで保育園の頃から一緒の友達だ。

「うん…。」

南に嶺から聞いたことを全部話した。

「大丈夫だよ?優輝なら。ていうか、さっき言ってた噂のやつ嘘らしいよ。」

南があまりにもサラッと言ったから
「ぇ?」と私は固まった。

「だーかーらー!あれは嘘なの!噂にされてるのぅちと優輝が付き合ってた頃の事とかがごちゃまぜらしいし。」

そう、
南と優輝は付き合ってた。

確か…
優輝と私の仲が戻ってからで…。
ぁ、
バレンタインに南が告白したんだ。


「そうなんだ…。」

心配して損したなぁ…。

「じゃあ、大丈夫なんだ。」
「うん。」
「でもさ、なんで急に優輝、真面目になったんだろね?」

2学期になってからいきなり優輝は真面目になった。
多分、
男子のふざけで書記にされたからだ。

あいつ
意外に字上手いからな…。


「前のテストの点が悪かったとか!?」

私は
笑いながら言った。
すると
南は優輝をジッと見てから
笑いながら

「そうっぽいね♪」

と言った。


それは
優輝が柄にもなく、真剣な顔つきで
教科書とノートを交互に見ながらなにか書いていたからだった。


「優輝バカだもんね」
「うん♪バカ♪」

前の期末のテスト
私も拓海も南も優輝には勝った。

順位をつけるとすると

1位
蒼空

2位


3位
拓海

で、
大きく差があって

4位
優輝

って感じだった。

勿論
私と南は真面目に授業受けてるし
たくさん詰め込んだからよゆーに大丈夫だった。

拓海は
塾行ってるし、頑張ってるからなぁ…。

けど、
優輝は遊んでばっかで毎日サッカーやらなんやらやってたから
順位も下から数えた方が早いくらいだった。


だからかな?
優輝ががんばってるのは…。

< 28 / 87 >

この作品をシェア

pagetop