大好きな君へ言いたいこと。

21:00

「そろそろ寝ようかなぁ?」

あれから
嶺からのメールは来ていない。

きっと忙しいんだよ!
林檎と喧嘩でもしてるのかな?


そう思いながら電気を消し、布団に入る。

~♪

電話だ!

すぐに部屋の電気を付け、ベットに座る。

着信:嶺

嶺だ!

「もしもしー?」

なんか電話ってドキドキするんだよねー…
普通の話しでも顔みてないから…

『夜遅くにごめんなッ!』
「ぅうん。全然大丈夫だよ♪で、どうしたの?」
『…。』

嶺どうかしたのかな?
やっぱ顔みてないからなに考えてるかわかりずらいなぁ…

「…?嶺?」
『…ぁ、ごめん。あのさ、やっぱ一番に俺が気付けなかったのショックなんだ。』

そんなにショックなのかな?
嶺、いつもより声のトーンが低い。

「嶺?それなら別に気にしなくていいんだよ?」
『違う。俺が気になるんだ。』
「なんで?」
『…好きだから…』
嶺は、小さな声で言った。
だから、『……だから』しか蒼空に聞こえない。

「え?」
『だから!好きだからだよ!』
「ぇえええ!」

思ったよりも大きい声が出てたみたい。

下の階からみんなのうるさい!って声が聞こえたから←

『あの時は好きかもだったけどさ、やっぱ好きなんだ。』
「うん。」

嶺。メールじゃなくて電話って本気なんだね。
二回目の告白が電話でよかった。
メールなら何回めだったとしても、信じられなかった。

なんでだろ?
電話だからかな?告白されたからかな?
なんだか
すごくドキドキする。


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