阿鼻叫喚
旅の途中の山中で、道行く人々を見守るように佇む、お地蔵様の姿が目に留まった。
不信心で神を敬う気持ちなど持ち合わせていなかったが、気が付くとお地蔵様の前にしゃがみ込み、手を合わせていた。
「お地蔵様。どうかこの旅路が無事なものとなりますように」
男は旅の安全祈願をした。
お地蔵様は応えた。
「全てはお前の行い次第。この世の理は全て因果応報」
男は暫し思案した末に尋ねた。
「では、先日に人を殺めてきた私は、いったいどうなるのでしょうか?」
「刮目し報いよ」
お地蔵様は静かに目を開いた。
背後に忍び寄る山賊達の存在に気付かなかった男は、一刀の下にその命を奪われた。
不信心で神を敬う気持ちなど持ち合わせていなかったが、気が付くとお地蔵様の前にしゃがみ込み、手を合わせていた。
「お地蔵様。どうかこの旅路が無事なものとなりますように」
男は旅の安全祈願をした。
お地蔵様は応えた。
「全てはお前の行い次第。この世の理は全て因果応報」
男は暫し思案した末に尋ねた。
「では、先日に人を殺めてきた私は、いったいどうなるのでしょうか?」
「刮目し報いよ」
お地蔵様は静かに目を開いた。
背後に忍び寄る山賊達の存在に気付かなかった男は、一刀の下にその命を奪われた。