阿鼻叫喚
扉を開けると、そこには宇宙が広がっていた。

いや、正確には凝縮されていたと言うべきだろうか。
広大な宇宙では悠久の時の流れを刻むが、ここに凝縮されたちっぽけな宇宙では、驚異的に時間が加速されていた。

星が生まれ、次第に老いて死んでゆく。
そんな光景が次々に繰り広げられていた。

星雲の誕生
銀河の形成…

そんな神秘に見入っていると、その内にこれまでになかった大きな大きな恒星が誕生した。
この巨大な星は他の星に比べて、数倍も寿命が長かった。

しかし例に漏れず、この星も死にゆく時を迎えた。

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