妖戦記
魅「…はあ?」
夾「好き!好き大好き!
魅彩は、俺の初めての友達だもんね!」
無邪気な笑顔。
でも、この人も…
私の本当の姿を知ったら…きっと…
魅「……そう」
夾「えへへ、覚えてないからなんともいえないよね。
でもね、俺本当に魅彩に会いたかった…
会いたかったよ」
夾は近寄ってきて、私を抱きしめた。
魅「……え、ちょ…!!」
夾「たとえ、たとえ魅彩が覚えてなくても…俺のこの気持ちは…変わらないから…っ」
少し腕の力が強くなった気がした。
私は、抵抗をやめてぽんぽんと背中をたたいた。夾は、もう少し力をこめた。
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