妖戦記
しばらく話していると、お手伝いの平山さんが離れに料理を二つ運んできた。
魅「?、何で二つ?」
平「大奥様からのお申し付けです。
これから、ここで二人で御夕飯を召し上がるように、と」
魅「そ…か」
平山さんは料理を置いて出て行った。すると夾が後ろからひょこりと出てくる。
夾「魅彩は、おばあ様とご飯食べないの?」
魅「…そうね。
たぶん、私…おばあ様に嫌われてるから…」
夾「…ふーん」
魅「食べよう。冷めるよ」
夾と一緒にいるのは、なんだか心地がいい…
これから、彼のコト思い出していけるかな
料理を食べてる彼を見て、柄にもなくそんなことを思った。対して人に関心を持ってなかったけど、なんだか、夾のことは…もっと知りたいと思う。
好きと言ってくれた気持ちに、答えたい。
それは、心の奥の方からきているものだった。
そして、自分の部屋に戻り風呂に入り寝る支度をする。
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