ベランダの君
「そう言えば、晃もう遊んでないんでしょ?」


「あぁ。なんか面倒だし、終わった後空しいしな。」


そりゃぁ、やっぱり好きな女を抱きたいのが当たり前なんだし。


「暁は?まだ遊んでんでしょ?」


「ん~だいぶ減ったけどね。」


ハハッと苦笑いする暁。


先輩に一目惚れして、本気で好きだと思い始めてから、やっぱ尻軽な女ってヤバいだろって思った。


「恋の力はすげぇよ。」

ボソッと呟いたのに暁には聞こえたらしく、

「へいへい。」


と、呆れた返事をされてしまった。


< 9 / 17 >

この作品をシェア

pagetop