僕だって、男なんだよ…

またこうして…


ラブに会う日僕は用事があって、待ち合わせに少し遅れてしまった。

しかも待ち合わせ場所に不慣れで分からずに、お互いを探し合った。


「ごめん…」



ラブは少しイライラしているように見えたけれど、相変わらずのスタイルで、遠くからもラブだとすぐに分かった。


「ひさしぶり~」



ラブは電話の時と変わらない様子だった。ほっとした。



僕らは近くのイタリアンレストランで食事をした。

ラブは少しお酒を飲んで、ほろ酔いだった。

僕は、今日はなんだかお酒を飲みたい気分ではなかった。

今日の事は、お酒の勢いだなんて思われたくない…なんて、そんな気持ちだった。


僕らは食事を済ませて店を出ると、街を散歩した。

都会の街は夜だというのに明るかった。


道が分からずに、なんだか街の外れの方に歩いてしまった。



「ねぇ…ここ入る?」



ラブが何かを指差した。


オシャレな感じの建物で…ラブホテルだった。





僕は…「あ、うん…」と、いろんな感情が入り交じったなんとも情けない声を出してしまった。

そして、僕らは中に入っていった。





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