僕だって、男なんだよ…
「わ~すごく広いね♪キレイ。」
ラブは部屋に入るなり、はしゃいでいた。
マッサージ器に座ったり、ソファーに横になったり、楽しそうにしていた。
僕はそんなラブの近くをなんとなくウロウロしながら、急に恥ずかしいような気持ちになって、ただラブの楽しそうな様子を見ていた。
「お風呂あるね、入る?」
僕は…何気なくを装って言ってみた。
「うん、そうだね。」
ラブは家の風呂にでも入るように、すぐに答えた。
そして僕らは、兄弟で入るように、何の色気もなく二人で風呂に入っていた。
…このままいいんだろうか…
僕らは風呂で何事もなく、そのまま上がって体を拭いてベッドに横になった。
横になりながら、ひとしきり話をしていた。
この雰囲気をどうしたら変えられるのか…話は上の空になるばかりだった。
「ねぇ…そういえば、誕生日の御祝い…何がいいの?」
ラブが切り出した。
「僕は…ラブが欲しい」
酔っていないのに、こんな事を言うのは、相当勇気がいった…
でも、今しか言えないと思って、思いきって言ってみた。
「いいよ。」
ラブはぎゅっと抱き締めてきた。