キレイをつくる保健室
「死んだ兄の思い出、キレイになるばかりだよ」

テルと容姿は似ているのに、ヒロはあまりにも、頼りない。そして、ちょっとバカだ。


「テルは特別よ。あなたはあなたで良いのよ」

「それじゃ、ダメなんだよ!」


ヒロが、あたしの前に立ちふさがる。ヒロは、ナミにきらわれたから、苛立っているのね。


「熱があって、怒りがおさまらないのよ。時間がたてば、ナミも熱が下がって元気になる」

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