キレイをつくる保健室
「ナミ、塚田はメタボなんだから、やせないと病院に運ばれるわよ!」

調子にのるのは、まだ早いよ、塚田。


ナミは、まわりをキョロキョロ見渡している。


「どしたの、ナミ」


「……ヒロは?」

そっか……。気になるよね。あたしはヒロのキスを思い出す。

今でも腹が立つ。黙ってキスされていた自分に腹が立つ。


甘いキス……。


「ゆり先生?」


「職員室じゃないの」

あたしは冷たくヒロの居場所をナミに伝える。


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